GANの呼び方。ガン? ギャン?

GAN

Generative Adversarial Networks、略して「GAN」の読み方についてです。「ガン」、「ギャン」どちらか悩みましたので調べてみました。

人とGANについて話す時にどちらが通用しやすいのかなと気になりました。実務の現場で話題になったときに人によって読み方が違った場合、一瞬何の話をしているのか迷子になることが多々あります。

英語の発音は /ɡæn/ — 「gun」とは別の音

英語では GAN は一語として読み、発音は /ɡæn/ です(Wiktionary の記載)。「can」「fan」と同じ母音で、「gun(/ɡʌn/)」とは別の音になります。

この /æ/ という母音は、日本語の「ア」と「エ」の中間にある音です。日本語にはちょうど当たる音がないため、聞く人によって「ガン」に近く聞こえたり「ギャン」に近く聞こえたりします。読み方が二つに分かれる原因は、ここにあります。

提唱者グッドフェロー氏の講演では

グッドフェロー氏の講演をYoutubeで聞いてみると、リスニングに弱い私には「ガン」と聞こえましたが、別な意見としては、ガンとギャンの間くらいでは無いか?との指摘もいただきました。少なくとも、「GUN( /ɡʌn/ )」の発音とは異なるそうです。よくわからないので、講演のYoutubeを字幕翻訳で見てみました。

「ガン」でした。

日本語ではどう書かれているか

日本語の辞書では、goo国語辞書(デジタル大辞泉)とコトバンクのいずれも見出しを「GAN(ガン)」としています。日本語版Wikipediaの項目名は「敵対的生成ネットワーク」で、略称としてGANを併記しています。

派生手法の呼び方を見ても、DCGANは「ディーシーガン」、WGANは「ダブリューガン」、StyleGANは「スタイルガン」、CycleGANは「サイクルガン」、複数形のGANsは「ガンズ」と、後ろは「ガン」で揃っています。派生手法まで「ギャン」で読む表記は、私の観測範囲ではほとんど見かけません。文章の世界では「ガン」で定着している、と言ってよい状況です。

会話での実務的な落としどころ

会話では「ガン」でも「ギャン」でも通じます。ただし辞書表記・派生手法の読み・提唱者本人の発音のすべてが「ガン」側に揃っているので、勉強会や初対面の相手との会話では「ガン」と言うほうが迷子が起きにくいです。

もう一つ実務で起きるのが、日本語の「がん(癌)」との聞き間違いです。医療系の話題が近くにある場では、「GAN、敵対的生成ネットワークの」と一言添えると誤解が減ります。文章で書くときは、初出で「GAN(ガン)」とふりがなを添えておくのが無難です。

まとめ

英語の発音は /ɡæn/、提唱者の講演字幕も「ガン」、日本語の辞書表記も「GAN(ガン)」です。読みは「ガン」で通して問題ありません。「ギャン」は /æ/ の聞こえ方から生まれた読みで、間違いとまでは言えませんが、書き言葉では「ガン」に揃えるのが実務的です。

参考: GAN – WiktionaryGAN(ガン)- goo国語辞書GAN(ガン)とは – コトバンク敵対的生成ネットワーク – Wikipedia(いずれも2026年8月31日閲覧)

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